2013年4月10日水曜日

『食道楽』ー③

続編の中に「烏龍茶」という項目があり、興味津々!!
明治時代の烏龍茶の認識・・とは??
ひょっとしたら、中国がある意味身近だったかも知れない明治時代、ピン〜キリの中国茶ワールドは、どんな風に認識されていたのでしょう。

烏龍茶問答の書き出しにはこうあります。
「長崎で、支那人の家へお客に行くと、大層上等なお茶を出すが(中略)、支那人の茶に贅沢なことは日本人がとても想像に及ばん位(後略)」

「上等」の文字が度々並び、「1斤五十圓以上のものだった」「十圓以下のものが無い(中略)二十圓以上のものならば百圓ちかくまでも有る」などと、如何に高価であるかが語られています。
当時の50円は5万円以上の感覚だったようだから、600g-5万円!? 
確かにこれはスゴイ(!)。

烏龍茶は香りを楽しむお茶であることにもふれてあり、かなり真髄に近づいている気配が漂よってきました。

その高級な烏龍茶のお茶漬けで西洋料理を堪能した胃袋を癒やした・・というエピソードには、いやはやもう脱帽です。

ほんの3頁に、価格情報、飲み方、味わい、そして効能を、物語形式で盛り込むなんて、さらにそんな項目が何百もあるのですから、コレ、やっぱり大した本です。)))



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